よく、「人に聞いてばかりではダメだ。マニュアルや本にあたって自分で調べろ」という人がいます。
なぜでしょうね。
私なら、
「マニュアルや本ばかり読まず、まず人に聞け」
と言いますね。
以前研究室の先輩が、例えば実験に使う機器などをマニュアル読んだだけで使用するなんてことは危なくてできないと言っておりました。
マニュアルには一般的な手順が書いてあっても、状況によって使い方は変わります。
省略していい手順もあれば、かれこれの手順をふまないと危険な場合だってあるのです。
こういった技術、ノウハウというものは研究室で代々引き継がれ、洗練されてきたものです。
それを教えないというのは非常に閉鎖的で非効率的ではないかと思うのです。
正直、人に聞けば5秒でわかることを、えんえん数時間もややこしいマニュアルを調べるのは時間の無駄だと思います。
重要なのは、「なぜそのように教えるのか」をきちんと理解することです。
ノウハウはいくらでも教わればいい。
でも、そのノウハウがなぜそうなのかを理解しなければ、それが正しいのか正しくないのかが判断できません。
ものごとの真偽を確かめず、鵜呑みにするような人が真の意味での「教えて君」なのではないかと思います。
わからなかったら人に聞けばいいじゃないですか。
人に聞いてわからないときにマニュアルなどで調べればいいじゃないですか。