世の中の意見とはてな住民の意見は結構違う気がする
まあそんなこと今更言うまでもないのかもしれませんが。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060905/247207/
この記事のブックマークコメントついて、「なんでgoogleが入ってないの?」とか、批判的とまではいかないまでもここに挙げられた企業に対するポジティブな感情はあまり見られませんね。
私の偏見ですが、この記事に対して懐疑的な見方をする人はwebサービス企業が大好きでLL大好きという人が多い気がします。
この記事に載った上位10社はOS、ハード、SIerと、IT基盤やシステムを作りB2Bで儲けを出す会社、それにインフラ系の会社が大半を占めます。10位以下も同じ。
で、なんでこんな結果になったかといいますと、図4を見てもらえばわかるかと思います。
回答者は、SIerと(おそらく)その下請けが多いわけですね。
右の方で業種がばらばらなのは、おそらくその企業内のシステム部門で働く人達なのでしょう。
つまりシステムを買う側の人間ですね。
そりゃ上もの、つまりユーザが直接利用するGUIふんだんに使ったAPを開発するのならまだわかりますが、それ以外の部分で働く者にとってはgoogleやはてなで要求されるような創造性などそれほど必要とされません。
それよりもいかに安定稼動させるかの方が重要になるわけです。
そういうシステム開発の現場において名前を聞くのは、やはりこの記事の上位に上がるような会社なわけです。
googleなんかただの検索サイトぐらいにしか思っていないでしょう*1。
もしgoogleという会社の素晴らしさを知っていたとしても、googleの求めるような創造性にあふれる人などいないため、あこがれ程度にとどまるのだと思います。
とはいっても、SIの場が創造性ゼロであるというわけではありません。
むしろwebサービス企業とは全く異なった創造性が求められます。
やってることは地味でも、安定したシステムの開発というものは創造的なものなのです。
それとも、LAMP構成組んだりAJAXやRailsを使用したCOOLなwebサービスを作らなければ創造的でないとでもいうのでしょうか?
別に私はここに名前がある企業がすばらしいなどとは一言もいいませんし、SIの現状というものが最高だとは全く思いませんが、「なんでこんな(しょぼい)会社ばかり上位に来てgoogle様が上位に来ないんだ!」とお思いの方はその疑問をもう少し深く掘り下げて考えてほしいな、と思うのです。
まあ私はそんなえらそうなことを言える立場でもないのですけど。
*1:さすがにこれは言いすぎか…まあいいや