専門知識、専門技術というものは、どの業界であっても大量の知が存在します。
当然、知らないこともでてくるわけです。
しかし、例えば質問をしたときに、
「そんなの知ってて当然でしょ?」
みたいなことを平気で言ったりする人がいます。
さも知らないことが悪いかのように。
これはあまりいいようには思いません。
こういうことを繰り返し言われたら、言われる側はどうなるか。
質問する前にまず「この質問は『当たり前』かどうか」を考えるようになります。
はっきり言って無駄に脳を使ってます。
次に、「当たり前」と判断した質問を取りやめます。
この判断が妥当ならよいのですが、大抵の場合こういったところに罠が潜むわけです。
そして失敗する、という結末に至ります。
(さらにこういう人に限って「なんで質問しないの?」とか後で責めるわけですね)
これは報告に関しても同じことが言えます。
「なんでそんな当たり前のこと報告するの?」
これを繰り返し言うとどうなるか。
- 報告が当たり前かどうか判断するようになる。
- 当たり前と判断した報告をしなくなる。
- 当たり前でない報告をしなければいけない事象をなるべく起こさないようにする
- 自分の部下に、3.を強要する
- 保守的組織、隠蔽体質組織のできあがり
まあ実際はここまで都合よく(?)転ぶことはないでしょうが、
ちょっとした言葉から企業文化ってできあがっていくのかな、とは思いました。
私は、昔から常々言っていることですが、「当たり前」と言える事象はないと思っています。
むしろ自分が当たり前と思っていたところにこそ新たな発見が眠っている気がするんですよね。
何事も、先入観に囚われないで判断していきたいものです。