もしも世界が完全にオープン化したら(ネタ)

思いつきで書いたただのネタですので軽く読み流して下さい。

ルール

  • 公共の場での情報の送受信は全て公開しなければならない。
  • 公開された情報はこのルールに違反しない限り誰でも改変することができなければならない。
  • ここで公共の場の例を挙げると、インターネット上全て、会社での会議、町の回覧板などを指す。
  • 上記ルールに従わないものは厳罰とする。

法律

各法律それぞれにメンテナーが誕生し、開発コミュニティができる。
バージョンアップが異様に速くなるが、その分法律上の矛盾も出てくる。
そういったバグはすぐに修正されるものの、多くのものはバージョンアップ直後に
法律的な行動(訴訟等)を起こすのを控えるようになる。
弁護士、検事などの一部が法律開発者(Law Developper)として活躍するようになるものの、
依然として法律作成の主役は官僚である。
一部の法律開発者はスター的な扱いを受け、もてはやされるようになる。

企業

あらゆる会議の議事録が公開されるようになる。
インサイダー取引が激減する。
談合等の不正も実質重罪化したため減少するに思われたが、今まで談合していた会社はお互い「空気を読む」ことでルールをすり抜けているようで、むしろ問題は深刻化している。
ベンチャー企業が新規ビジネスモデルを思いつくと、大企業がそれを横取り、さらにその大企業のニッチ部分にベンチャー企業が入るという不思議ないたちごっこが発生するようになる。
競合他社の競合部門の業務内容が見えるので、社員同士に交流が生まれるようになり、会社の垣根が低くなる。
企業の情報公開により世の中に出回る情報量が飛躍的に上昇。そのため企業情報専門に現在でいうまとめサイトの運営を行う者が増加する。情報の内容によっては各企業から資金を提供してもらえるようになるため収入はそれなりにいい。

大学入試

試験問題の打ち合わせも公開しなければならなくなったので、事前に問題を決めることが不可能となる。
多くの大学は、問題を相当数用意し、試験当日にランダムで問題を決定するという方式を採ったが、問題点が多く即座に中止することとなった。
理由は、まず受験者が試験範囲しか勉強しないという点である。数があるとはいえ、用意した試験問題だけこなすのでは本当の実力がわからない。
そしてもう一つは、受験者の解答は全て公開しなければならないので、カンニングを防ぐことができないという点である。
そこで多くの大学は、試験問題を「答えのない問題」に切り替えた。
例えば数学なら「身近な事象の中で、y=ax^2+bを満たすものを3つ挙げよ。そのうちの一つを取り上げ、dy/dxがその事象においてどのような意味を持つか説明せよ」、国語なら適当に本の一部を取り上げ、「本文の主張について賛成する意見と反対する意見をそれぞれ1000字以内で書け」とか、英語なら「先程の国語の問題の解答を英語に直せ」とか。
カンニングは許可され、むしろ推奨されるようになる。
以降、大学入試のときの会場は、以前とは比べ物にならないほど騒がしく、活発に議論が行われるようになる。
当然解答も外部に公開される。

音楽

アーティストは音楽CDで商売をすることをやめ、主たる収入源はライブとテレビやラジオのトークの出演料となる。
しかし全ての作品が公開されるようになると、一部の名曲には「おひねり」的お金が集まるようになる。
しかもその「おひねり」は中間業者を通さず直接アーティストに渡るため、アーティストの中にはむしろ以前より収入が増える者も出てきた。
また、大物アーティストの多くは以前とほとんど変わらない高収入で生活している。
何より、無名のアーティストがいきなりトップアーティストとなり高い収入を得られるようになったことが大きい。
そのようなサクセスストーリーは年に何本も生まれ、若者達の間ではアーティスト志望者が増加する。
一方で、音楽業界で働いていた人の多くが失業し、社会問題化している。

最後に

また下らない記事を書いて時間をつぶしてしまった……。
というかもう飽きた。