今日のLinus・その4

ちなみに今日のLinus百八式まであるぞ大体30ぐらいできてます。

人々は変化を恐れる。どのような結果になるか、わからないからだ。
現状にしがみつくことによって、企業は先々のことについてそこそこの
決定を下すことができる。そして、それは時として、大成功をおさめるより
ずっと大事なことだ。こうした企業は、予想外の大大大成功は望めないものの、
そこそこの成功は期待できる。

(それがぼくには楽しかったから、p339)

現状にしがみついたところで、結局のところ予測などできないです。

だからと言って、無闇にあれこれと変化しようとするのもいいとは思いません。

直感で動くのはいいと思います。

無闇に動くのと直感で動くのは全くの別物です。


まあそれはそれとして、Linusは現状維持について特に否定的というわけではないようですね。

あくまでも結果しか見ないということかもしれません。

今日のテクノロジーの発達は(そして、悲しいことに、音楽の発展も)、
アインシュタイン(やモーツァルト)のような天才ではなく、ごくたまに
閃きを見せる、コツコツと作業をする膨大な数のエンジニアに(音楽の場合、
お金を持ってる若い女性に)頼っている。追加投資は、膨大なる芸術の
ためではなく、ゆっくりとしているが着実な進歩のために役立っている。
そして、結局は、これが一番いいものを生み出す方法なんだ。

(それがぼくには楽しかったから、p313)

Linusは地道な努力についてもある程度評価をしています。

もちろん、ただの努力をよしとしているわけではなく、努力の先にある確実な成果というものに対しての評価ですが。

やはり、Linusも現実主義ということでしょう。

いや、現実主義というより実利主義ということかもしれません。