バザール方式の同人ゲーム開発はないの?

つい最近ですが、とある同人ゲームの界隈でちょっとした騒動があったようです。
何でも、ゲームの非公式のサポートページの作者がサポートページを突然閉鎖し、その理由が「作者にメール送っても返事がなく、やる気が失せたので閉鎖した」ということ。
そして、突然の閉鎖とその理由に対し閲覧者の一部が激怒している、ということです。
……何かこう書くとサポートページ作者がやたら悪いように見えますが、別に私個人はどちらが悪いとかそういった感情は全く持っておりません。


ただ、 Linux カーネル開発コミュニティ(あるいは他の成熟したオープンソース開発コミュニティ)であればどうなっただろうと考えました。
おそらく、閲覧者の中でやる気のある誰かが引き継ごうとするのではないでしょうか。
少なくとも、閉鎖に文句を言う類のメールはトロール扱いされて無視されるのではないかと思います。


先程の同人ゲームのコミュニティ、一体何がまずかったのでしょう?
もっとも私は当事者でもなく、事の顛末を子細に調べたわけでもないので見当違いの意見を並べてるだけなのかもしれませんが、私が言えることは「あの同人ゲームはクローズドソースであり、カテドラル方式で開発されている」ということだけです。
そして、閉鎖したサポートページも、おそらくカテドラル方式で運営していたんでしょう。
(推測でしか言えないのは、私自身がゲーム未プレイでサポートページを閲覧したことがないため)


バザール方式は何もオープンソースだけの特権じゃないと思います。
人気同人ゲームのコミュニティでもバザール方式を採用することは十分可能です。
重要なのは、バグ報告者やサポートページ管理者、果てはただの一プレイヤーまでが「自分たちは今このソフトを開発しているんだ」という意識を持つことですからね。
そこまでいかなくても、「自分たちは開発者だ」という意識を持っている人が上記のような関係者全てに対して同じ開発者であるという意識を持てば、もうそれはバザール方式の開発じゃないかと思うのです。
あるいはもしかしたら、もう既にバザール方式の開発体制を採っている同人サークルがあるのかもしれません。
(私は同人の世界もオープンソース開発コミュニティの世界も全くの無知ですから)