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人を幸せにする仕事

雑記

歌うたいの友人がライブをやるというので観に行ってきました。
彼女とは数年来の交友関係があるのですが、実際に生で歌うのを聴いたのはこれが初めてでした(CDでは聴いてた)。普段はたまにうちに遊びにきてご飯食べたり仕事の話するだけのお姉さんなのですが、ステージの上では別人のようにきれいで、美しい歌を披露してくれました。
また、観にきたお客さんについても印象深い点があります。100人ほどのライブでしたが、皆さん本当に、本当に楽しそうにしていたのです。彼女の歌に合わせて踊り、ケミカルライトを振り、声を上げ……。ファンの皆さんの嬉しそうな顔を見ると、こちらにまで伝染し、思わず笑みがこぼれてしまいます。
このとき、彼女の仕事は人を幸せにする仕事なんだということに初めて気がつきました。


彼女は非常にプロ意識の高い人間で、彼女なりの仕事の哲学というものを持っています。
数ヶ月前、彼女はその哲学の一部を私に教えてくれました。
「私はライブだからといって歌い方を変えたりはしない。お客さんは私の歌だけを聴きにきているんじゃないんだ。歌とともに楽しかった思い出を、自分の人生の1ページを思い出すんだ。だから私は10年経っても、20年経っても今の自分と同じ歌唱力、同じ歌い方を維持し続けなければならない。これは並大抵の難しさじゃない。年齢とともに肉体は衰え、歌唱力は落ちていく。でも、私は逃げたりしない。それがプロだから」
私はこの話を聞いたときは、「なるほど、歌い手とはそんなものか」程度の感想しか持ちませんでした。しかし、今ははっきりと分かります。彼女が守りたいものは、このファンの皆さんの笑顔なのだと。