従姉の子供が中学に入学するので、入学祝いに数学の本をあげることにしました。
「なんかそのくらいの年向けの数学の本ない?」って聞いてまわったら id:kany1120 に薦められたのがこの本。
まさか自分が読まないものを人に読ませるわけにいかないのでとりあえず購入して読んでみることに。
上巻
- 作者: 遠山啓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1959/11/17
- メディア: 新書
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中学の授業で出てくるような古典数学の証明問題がいろいろと。
電車の中で頭をこねくりまわしてました。
昔、学校で授業受けてたときはいかに効率良く覚えるか、ということしか考えてませんでしたが、今こうしてゆっくり時間をかけて証明問題に取り組むと楽しいです。
こういう楽しみをもっと昔に知っていればなあ……。
下巻
- 作者: 遠山啓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1960/10/20
- メディア: 新書
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ちょうど平行して読んでいた数学ガールと同じ話題が出てきて興奮しました。
なぜ1を素数に入れないか、という素因数分解の一意性に関する箇所です。
極限、微分の話とだんだん高校レベルの後半の方の数学になっていきますが、なるほど上巻から順番に読んでいけば、決して難しい内容ではないですね。
まとめ
内容も文体も若干古くさい感じがしますが、それでも面白いことには変わりありません。
あとがきを読むと、理系文系とか数学嫌いの話が。50年前も今と同じような問題があったんですね。
面白いけど、中学入学ぐらいの子向けじゃないですね……。
中学で数学が好きになるか、あるいは高校になってまだそれなりに勉強への意欲を持っていたら紹介してみることにします。