ひとりじゃない

Linuxカーネル開発者」というと、いくつものパッチを出し続け、技術書や技術記事を書いたり、講演したり、企業に雇われて専任で開発しているような有名人ばかり想像されるかもれませんが、そんな人はカーネル開発者全体から見ればほんの僅か。

多くの人はパッチを1,2回出す程度の、失礼な言い方をすれば「ちょっとLinuxに詳しい普通の人」です。

でも、そういう人たちを受け入れる文化と、そういう人たちのためのリソース(ドキュメントやツール)があるからこそ、Linuxカーネル開発コミュニティが成り立つのです。

「だから俺は、もっとたくさんの人や企業に、『入ってきても怖くないんだよ』ということを伝えたい」

私は、評価サーバの前で熱く語る彼の話に耳を傾けながら、Linusの言葉を思い出していました。

「協力するんじゃない、一部となるんだ」



有名人へのインタビューもいいですが、「ちょっと片足突っ込んじゃった」人たちにスポットを当てるのも面白そうだな、と思いました。