新入社員向け:年末年始に読めるおすすめ本


今年は新入社員の人たちに冬休みの宿題として読書課題を与えてみました。

といっても、別に強制するわけでもなんでもなくただ自分が紹介したかったからというだけですが。

年末年始の休暇は大して長くもないし、難しい内容でもなくさらっと読めるものを中心に紹介してみました。

ライト、ついてますか

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

ライト、ついてますか―問題発見の人間学

さらっと読めて、なおかつためになる本として今回一押ししてみました。

入社して9ヶ月が経過し、色々仕事上の問題にぶつかることもあったでしょうが、だからこそ今読むととてもためになるのではないかなと思います。

2年目、3年目の後輩には同じ問題解決系の本として「いかにして問題を解くか」を薦めてみました。

いかにして問題をとくか

いかにして問題をとくか

私の手持ちは id:daisukebe に貸し出し中。

ハッカーと画家

読み物として十分楽しめる本。

欲をいえば、「すげー」で終わってほしくないですけどね。

伽藍とバザール

http://cruel.org/freeware/cathedral.html

本ではなくウェブ上のドキュメントです。

今のオープンソースを支える技術の一つである「バザール方式」について書かれたドキュメント。

オープンソースの技術者なら必読だと思ってます。

短いので年末年始のちょっとした時間で読めます。

シンプリシティの法則

シンプリシティの法則

シンプリシティの法則

私がシンプル信者となる原因を作った本。

内容もとてもシンプルでわかりやすい上、デザイン以外の広範囲に応用できる概念が書かれています。

興味があれば昔の私のレビューもどうぞ。

人月の神話

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない (Professional computing series (別巻3))

今回紹介する中では一番重たい本。

この年末年始にガチで頑張りたいならどうぞ。

でも、読まないまでも概要だけは知っておいてほしいですね。

この本が出て30年以上経過した今でも、この本で指摘されている問題が全く解決していない、という事実も含めて知ってほしい。

本を読むのだるい、という人はとりあえずwikipediaだけでも。

フリーソフトウェアと自由な社会

フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集

フリーソフトウェアと自由な社会 ―Richard M. Stallmanエッセイ集

こちらも比較的重ための本ですが、オープンソースを扱うなら知っていなければならない「フリーソフトウェア」の話が載っています。

それが僕には楽しかったから

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから (小プロ・ブックス)

  • 作者: リーナストーバルズ,デビッドダイヤモンド,風見潤
  • 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
  • 発売日: 2001/05/10
  • メディア: 単行本
  • 購入: 20人 クリック: 282回
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私が大好きな Linus の本ですが、絶版なのに薦めるとかいう意味不明なことしました。

私の感想はこちら。いくつかに分散して書いています。

暗号解読

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)

仕事をはじめて、日常的にSSH使ったり、ちょっとセキュリティの話かじったりしている状態だからこそ、より一層楽しめる本。

ちょっと分量が多いですが、内容としては何も難しくないので紹介してみました。

その他

ビジネス系の話に強い関心を持つ後輩に、
「その手の本でいいのないですか」
と聞かれたのですが、私もそれほど詳しくありません。
「うーん、ドラッカー読んどきゃいいんじゃない、って思ってるんだけど、それくらいもう読んでるよな」
と答えたら、
「ドラッカーってなんですか」
と返されたので、
「誰だかが言ってたけど漫画でいう手塚治虫みたいなもんだからとりあえず『経営者の条件』読んどけ」
と言っておきました。
私も別に大して読んでないんですけどね。

新訳 経営者の条件 (ドラッカー選書)

新訳 経営者の条件 (ドラッカー選書)

じゃあお前はどうなんだよ

他人に宿題出しといてお前だけぬくぬくとすごそう、っていうのはちょっと虫がよすぎないかい?

とツッコまれました。

まあ一応自分も読む本はラインナップしましたが……。


代数学 (新数学講座 4)

代数学 (新数学講座 4)

ふつうのHaskellプログラミング ふつうのプログラマのための関数型言語入門

ふつうのHaskellプログラミング ふつうのプログラマのための関数型言語入門

上2冊は id:kany1120 にもらった本。

関数プログラミング

関数プログラミング

id:marqsに借りた本。


以上3冊ぐらいですかね。

とてもじゃないですが1週間で終わる分量じゃないです。他にやりたいこともあるし。

でもせっかく日常の仕事では勉強できないことをまとめて勉強できるチャンスですから、いけるところまでいくことにします。