もしシンガポールの企業が「英語できなくてOK」の求人を出したら

なんかお酒に酔った勢いで書いてみます。


よく「日本はもうダメだ」とか「海外に脱出しよう」ということを聞きます。

一方で、「でも英語ができないし」とかいう悩みもよく聞きます。

じゃあ、もし海外の企業、たとえばシンガポールあたりの会社が「日本語だけで大丈夫です」という条件で求人を出したらどうなるんでしょう?


別に不可能な話ではないはずです。

例えば、10人の日本人に対し1人の通訳兼面倒見担当を雇うとしましょう。

日本語と英語のバイリンガルなんて、安く買い叩けるとは言いませんが、決してレアな人材ではありません。
これから雇う日本人がよりレアな技術者であるならば、その人よりは安い給料で雇うことが可能でしょう。
かりに全員同じ給料だとしても、会社が給料の1割分上乗せしたつもりになれば帳尻は合います。


そして、よほどの人でなければ数年住めば1人で大抵のことはできるようになるはずです。
だから世話役はずっとついている必要はありません。
むしろ数年住んだ日本人は後から来る日本人の先輩役になってくれるでしょうから、最終的には雇用した世話役はほぼ不要になります。
長期的に見れば給料1割分の上乗せも必要ないわけです。(単純に計算しすぎだろ、というツッコミはなしね)


こうやって見ると、ある一定の条件下であれば日本人を雇うのはそれほど難しくないように見えます。その条件というのは、

  • そこそこまとまった数の日本人を雇うこと
  • そこそこ長期間雇うことを想定すること
  • そこそこレアな技術者の日本人を雇うこと


ここでいう技術というのは別にエンジニアに限りません。もっとも海外でも通じる技術を持っている人というのは大抵エンジニアになるのでしょうが。


上で書いた話は酔っ払いの妄想なのでどうでもいいです。

私が気になるのは、実際に日本語OKって国外の企業から言われたときに、どれだけの人が国外に旅立つかということです。

この問に多くの人がイエスと答えるのであれば、きっとレミングの大移動は近いうちに起こるのでしょう。*1


欧米ならともかく、アジア諸国なんて地方の山村と東京の間より遥かに近いです。
夜行バスを使って実家に帰ったことのある人なら苦でもないでしょう。
電話だってSkype使えばいいし、ネットを使えばコミュニケーションはいくらでもとれます。
気候を気にするのは、エアコンのない国に行く時ぐらいのものです。


言葉の問題がクリアされたとき、東京から海外に出ることと田舎から東京に出てくることの間に違いはほとんどないんじゃないでしょうか。


先程の私の問いかけをもう少し広い言い方に変えましょう。

もし海外の企業から「日本とほぼ同じ環境用意できるよ」って言われたとき、日本人はどうするのでしょう?


さ、もう一杯飲んできますか。

*1:このネズミが集団自殺をするっていうのは俗説です