数年ぶりにパスポートが必要になったので引き出しから取り出そうとしたのですが、見つかりませんでした。
もともと私はなくし物の多いうっかり者でしたが、さすがにこれにはあわてました。
「まさか前回の保険証*1みたく捨ててしまったとか?」
「盗難にあった?」
などなど、色々考えを巡らせましたが、あわてている状態では考えもまとまりません。
まず一眠りします。
目を覚ました後、落ち着いて整理することにしました。
自分の記憶と生活習慣、現在の状況を確認します。
- 自分の記憶
- いつだったか覚えてないが、引き出しの中にあるのを見た気がする。
- 数ヶ月前に引き出しの整理をしたときは、なかったような気がする。
- そもそも記憶があいまいである。
- 生活習慣
- 重要書類は所定の場所に決めて保存している。
- とはいうもののあちこちに散らかしっぱなしにするので重要アイテム(診療カードなど)が普通に床に転がってたりする。
- 整理整頓してない。
- 状況
- 引き出しの中にはなかった。
- 机の上にはなかった。
- でもファイルの間とか、そこまできちんと調べてない。
……。
大して役に立ちませんでした。
しかし机の周り以外にあるとはどうしても考えられず、結局机の引き出しとその周辺を徹底的に捜索することにしました。
……で、何も見つかりません。
いくら丁寧に捜しても何も出てこないのです。
もう疲れ果て、あきらめて再発行してもらおうと思いました。
でも、私はもう一度だけ捜そうと決意しました。
今度は冷静に状況を把握し、徹底的に捜そうと思いました。
もう一度状況を整理します。
- 過去に屋外に持ち出す事情はあったか?→記憶にはない。身分証明は自動車免許で事足りるから。
- 盗まれた可能性は?→部屋の中の現金などがそのままなのはおかしい。ない。
以上より、パスポートは必ず部屋のどこかにあると仮定できる。
ただし、「誤って捨てた」という可能性を無視することにする。
- 部屋の中の捜索対象
- 机の周り→なかった。何度も調べたが間違いなく存在しない。机の裏も含む。いつの間にかデスノートで月が作っていた二重底の引き出しを無意識のうちに作っていてそこにパスポートを入れている可能性も考えたが、そんなものは存在しなかった(当たり前)
- 本棚→一回ざっと見たが、なかった。
- クローゼット→未確認。さすがにここにはないだろうと思っていた。普通こんなところに隠さないだろう?
よって、「徹底的に捜索する」ならば、まず最初にクローゼットから捜索するべきである。
てなわけで捜索開始です。
あるなどとは思いませんが、こういう思い込みで「ないだろう」とみなしている場所が実は隠し場所だったりするんですよね。
プログラムのバグでも、「ここはさすがに間違わないだろう」と思っている場所が案外原因だったりするものです。
それで何度失敗したことか……。
で……ありましたよ。
パスポートが!
永らく使用していなかったウェストポーチの中にありました。
そういや3年ほど前に「貴重品入れにしてしまおう」としてここにしまっていたような記憶がありました。
ずっと探していた合気会の会員証も見つかりました。
今日の教訓。
- あきらめないこと。あきらめたらそこで試合終了です(by安西先生)
- 失敗の原因は常に自分が正しいと思い込んでいるところにある。
- 冷静になれない場合、まず寝ること。あわてている頭で何しても無駄。
- くじけそうになった場合、とりあえず寝ること。疲れた頭で何しても無駄。
というわけで、記法の練習がてら今日の事件の顛末を書いてみました。
*1:自分の保険証をうっかり捨てるという、私の人生の中でもトップクラスの失敗。もちろんこれも勘違いという可能性もあるが、未だ部屋の中から発見されていない