今日、某シンポジウムが終了しました。
発表に追われていた私の先輩も、これでほっと一息。
当分の間は学会もありませんので、ようやくゆっくりできるようになりました。
しかし、先輩の顔はあまり晴れやかではありません。
そして先輩の放った言葉。
「鎖につながれた犬っているやろ。『自由にしろ、自由にしろ』って吠えるんだけど、いざ鎖を外して解き放つと何もできないやつ。今のオレがまさにそんな感じやって思ったのよ。
しなければならないことに追われ続けて、急にそれがなくなると、したいことがわかんないよ。」
この言葉は衝撃的でした。
これは仕事をはじめてからでも常に気をつけなければならないことのような気がします。
いつの間にか私もそうなっていて、気がつけば何もしたいことがわからないまま定年、なんてことにもなりかねません。
まあ裏を返せば、「何かをしたいと思うのだったら、まずしなければならないと常に思うことをやめよう」ということなのだと思います。
別に仕事を放棄しろ、ということではなく、仕事に追われているときでもふと立ち止まって考えるゆとりを持て、ということです。
まあ口で言うのは簡単なんですけどね。