百聞は一見に如かず
まあそんなわけでアメリカ行ってきました。
CESはあまりに広すぎて、駆け足で見ただけでほとんど何も印象に残らなかったし、MAC WORLD EXPO2006のジョブズのキーノートは今年からVIPしか入場できなくなったため入場する父を見送って外で体育座りして(´・ω・`)ショボーンと待っていたりとさんざんなこともありましたが、まあ面白いこともたくさんありました。
例えばここ。
なんのことはない、ただの砂浜です。
ただの砂浜ですが、よく調べれば、如何に日本の砂浜と異なるかよくわかります。
まず、貝殻が全く落ちていない。
さらに、海草や魚の死体が浜辺に全く打ち上げられていない。
なんといっても、潮のにおい、磯のにおいが全くしないのです。
ひょっとしたら日本にもこのような浜があるのかもしれませんが、私が見た限りではこのような砂浜は存在しませんでした。
ここで海を背にして山を見ます。
山には木がほとんどありません。
表面は草で覆われていて、山の稜線がはっきりと見えます。
植物が少ないということは、動物も当然少ないわけです。
つまり、山から川を経て海に流れる栄養分が極端に少ないわけですね。
だから海には海草も生えず、おそらくプランクトンも生育できず、結果として潮のにおいのしない浜辺ができたのかなあとも考えました。
まあでも、浜の内側にあるLagoonは、プランクトンやそれを餌にする魚やエビ、さらにそれを餌にする鳥が存在するから*1、上の推測は違うのかもしれませんが。
このように、一口に浜辺と言っても日本とサンフランシスコでは全く違うことがわかりました。
重要なのは、この全く違う浜辺こそが普通の浜辺と思って生きている人が大勢いることです。
同じ「浜」を指しても、彼らの頭の中には我々と全く異なる浜辺が存在するわけです。
山にしてもそうです。
山と聞いて、禿山みたいな山こそ山だと思う人が実際にいるのです。
言葉で表すことができるものなど限られている、そう思いました。
世界は自分の目で直接見なければなりませんねえ。
*1:私が行ったときはこの食物連鎖を学びにどこぞの小学校が遠足に来てた