- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/09/30
- メディア: 文庫
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感想を書こうとしたのですが、あまりに評判が良すぎるから怖くて書けません。
ここの記事によれば、村上春樹コミュでも紹介されていたようで、下手なことは言えませんね。
以下前半ネタバレのあらすじ。
叔父が死に、身よりもなくなった主人公は対抗策を何ら打たないまま遺産を食い潰しプーまっしぐら。
↓
NYのセントラルパークで飢え死にしかかっていたところをエロゲのヒロインみたいな中国人女子大生に救助される。
(一応そこに主人公の友人もいるがまあそいつはどうでもいい)
なぜかその中国人女子大生は主人公のことが好きで、そのまま主人公の恋人になる。
↓
なんとか仕事を見つける。
金持ちの家で住み込みで働くことになる。
↓
金持ちで車椅子で盲目のジジイのわがままに色々つきあう。
本の朗読とか散歩とか。
↓
以下ジジイ回想編スタート
こんな感じの本です。
以下簡単なキャラ紹介(若干ネタバレあり)
1.主人公
長身。生活能力ゼロ。叔父などの遺産を食い潰した後セントラルパークでルンペン生活を送ります。色々と文学的表現でごちゃごちゃ言ってますがとりあえずちゃんと働いて下さい。
2.エフィング
ジジイ。金持ち。車椅子。盲目。性格ひん曲がってます。この小説の第二の主人公と言っていいと思います。色々複雑な過去を持っていますが多分あのひねくれた性格は生まれつきだと思います。この小説の中で一番好きです。
3.キティ
小柄で美人、聡明で上品な中国人女子大生。そんな彼女が長身でひょろひょろ体形(当時)の、ガツガツとパーティの食べ物を他の人の分とか一切考えず貪り食ったりわけのわかんない法螺話を聞かせる主人公に一目惚れして初対面なのにキスまでしてしまうというのは永遠の謎というかむしろそれなんてエロゲ?と言わずにはいられないですね。
主人公の命の恩人ゆえ彼女なしには物語は成り立たないわけですが、話の本筋とは一切からんでこないのでお前ホント何しに出てきたんだよとつぶやきたくなること請け合いです。
4.ハゲデブ
ハゲデブ。デブと言っても並のデブじゃないです。デブなのにモテ属性搭載。彼が出てくるのは物語の後半になってからです。
……いや、結構自分としては面白かったですよ?色々な意味で。
純粋にp181〜p182あたりとか、ジジイ編ラストはすごく好きだし。
まあとにかく興味のある人は読んでみて下さい。