久々に帰宅直後にテレビをつけました。
なんと、どっちの料理ショーがまだやってるじゃないですか。
確かこの番組は初放映時も見たような記憶があるのですが*1、
「なんてつまらない番組なんだ」
と思ったものです。
それがこうも長く続いてる*2とは非常に驚きです。
まあ驚いてばかりではつまらないので自分なりに「なぜ売れてるか」を考えてみました。
考えられる理由としては、「家族みんなで楽しめる」という点かなあと。
私としては、人気料理番組といえばやはり料理の鉄人なのですが、あの番組も一時の人気はどこへやら、打ち切りの憂き目に遭ってしまいました。
しかしどっちの料理ショーは、別にマスコミに取り上げられるとかも特になく、地味に続いています。
この2つの番組の違いは何でしょうか?
どっちの料理ショーにでてくる料理は、非常に日常的なものばかりなのです。
例えば今日の対決は親子丼対カツ丼でした。
「親子丼」「カツ丼」と聞いて、味を想像できない人はあまりいないでしょう。
でてくる料理自体の一般的な味の記憶はあるわけですから、それを「とびきりの食材」で作ったなんて紹介すれば、どんな人でも「あのカツ丼をとびきりうまくした味なのかー」と想像できます。
これに対し、料理の鉄人は(ちょっとうろおぼえですが)非常に手の込んだ、というか技巧を凝らしすぎてて普通の人には味を想像するのは難しかったのではないでしょうか。
番組の中だけで審査員たちが通ぶって盛り上がっていて、視聴者がおいてきぼりになっていたのではないかと思うのです。
どっちの料理ショーはそんなことはありません。
老若男女、誰もが知っている料理を題材にしているから、家族団欒の番組にもってこいなわけです。
勝った負けたの世界があるわけです。
しかし、両者には大きな違いがあります。
料理の鉄人は、難しそうな料理を難しそうな審査員が食して難しそうな論評をした結果勝ち負けが決まる勝負システムでした。
しかしどっちの料理ショーは、別に料理にうるさくなさそうな芸能人ばかりが「食べる前」に投票して勝ち負けを決めるシステムを採用しています。
つまり完全な好き嫌い論争なわけですね。
これもかなり食卓を盛り上がらせます。
「カツ丼の方が好きー」
「親子丼の方がいいわよ」
といった感じで口げんかを始める姉弟とか、
「どっちもおいしそう〜」
とか勝負そっちのけで料理に夢中になる妹とか、
「……。」
別に興味なさそうにしつつも愛娘の対パパ好感度アップのために後で店を調べとこうと胸に誓う父親とか、
「はいはい、明日作ってあげますからね」
と(明日のスーパーの特売品何かしらと思い出しつつ)明日の料理考えずにすんでラッキーと思っている母親とか、
「私は油が少ない方がいいわねえ」
と、柔和な笑みを浮かべるおばあさんとか、
「やはり日本男児はカツ丼じゃ! 精をつけて御国のために尽くしてじゃなあ……」
なんて勝手に盛り上がるおじいさんとか*3。
きっとこのように、どっちの料理ショーは誰もが楽しめる健全な番組なのだと思います。
まあ何の統計データも参照していない時点で上記の記述は全くの妄想なんですけどね。