Open Source Conference 2008 Tokyo/Spring 2日目レポート(2/4):「出張インストールパーティの可能性と課題」


講師:羽鳥 健太郎さん(小江戸らぐ)(id:hatochan)
http://hatochan.dyndns.org/koedolug/

出張インストールパーティの始まり

  • 鳩山の学生からの申出
  • 2007年出張インストールパーティ 9/29,11/17,12/22
  • 授業で使う開発環境作りたい
  • 参加者数
    • 9/29はこの日だけ出れれば単位とれる授業というのが開催してたから…3人。
    • 11/17 10人
    • 12/22 3人 (冬休みだかららしい…)

参加者プロファイル

    • ほぼ学生
      • Win環境 大容量メモリ、HDD
    • 一般の人
      • 自分で入れようと思ってできなかった
      • 一昔前のスペック
      • 大抵ハードディスクに問題あり
    • 研究室の人
      • ふた昔前のスペック

自分たちの頃は…

  • 重いwin(今も)
  • 泣かされるwin(今も)

環境の違いを自覚

  • チューニングなんてやらない
  • 基本GUI、コマンド・コンソールは無縁
  • ツールが充実 別に悪いことではないが…。

インストールパーティのインストール方針

  • 現在のWin環境はいじらない
  • 仮想環境の利用
  • インストールだけでは終わらない
    • 「インストールだけで何が楽しいの?」
    • その次に何をするかを教える
  • OSS教育の規定ガイドラインみたいなのがIPAから公開されているらしいが…
    • 大学のカリキュラムの形式が前提(90分1コマ)
    • 30分では教えきれない!

インストールパーティの様子(写真)

  • 仮想環境は大体動く
  • 古いハードだとはまる

課題

参加者をどのように増やすか
  • 開催要領が難しい
    • 地域ケーブルテレビなんかを使って宣伝したりした
    • (地域のケーブルテレビはコンテンツに飢えているのでほとんどお金かからない。pptで資料出さなきゃいけないのが玉にキズだが…)
  • スムーズな進行のために前提が多すぎる
      • 仮想環境だとメモリ、ディスク容量が重要になる
  • とにかくLinuxを入れてみたいっていうパソコンを持って集合してもらう
Linuxを使う楽しさを伝えられない
  • Linux使ってて何が楽しいんだろう?
    • はまったネタ、泣いたネタはこんなに話せるのに
      • どうしたら解決したかまで話さないとだめ
      • それを話すには30分では足りない
  • Windowsの代替でいいのか
    • 水道水、昔は平気で飲んでいた。なんで今買って飲むの?
    • 安定して動いているWindowsの代替にはならない
  • 安全性を強調
    • 使い方を間違えればWinより悲しい目に遭う。ポート無闇に開けたりすると…
  • やはりエロ
    • CDブートだと足跡残さない!
    • …でも大学だとこれは言えないだろう…

インストールパーティの可能性

  • Linuxの楽しさを伝えられたら
    • 全然関心のない層に、何をどう伝えたら
    • Linuxに興味のある層に、何をどう伝えたら

インストールパーティしてる?

  • 参加者の意見
    • 少年発明家クラブにPC組み立てからOSインストールまで1日でやる団体があるらしい
    • 教育向けKNOPPIX+OOoでカレンダーを作って帰ってもらう
    • さすがにPCは持ち帰れない

ちょっとディスカッションとか

  • Linuxでしかできないことが実現できないとアピールできない
    • Win98とかだとセキュリティパッチがない
    • Linuxだったらwin98に比べ比較的最新の機能が使える
    • などなど
  • 来てる学生は知識に飢えている(羽鳥さん)
  • 地方だとシニアの方が結構頑張っている
  • 出張は言ってくれればどこでもいく(羽鳥さん)