実際のところ、誰もコンピュータでさえ欲しくないのだ。みんなが欲しいのは、
ウェブを見るのに使えて、期末レポートを書くのに使えて、ゲームに使えて、
口座の照会に使えて……というそんな魔法の玩具だ。そんなことをするために
コンピュータやOSを必要としてるってことは、つまり、ほとんどの人はコンピュータや
OSのことをむしろ考えないほうがいいっていうことだ。(それがぼくには楽しかったから、p329)
この本が出版されたのが2001年ですから、2000年には既にこの記事が執筆されていたことでしょう。
8年後の現在、まさにLinusが言うような世の中になっていますね。
ここで言う「魔法の玩具」の代表格はもちろん携帯電話ですし、最近ではWebブラウズなどに特化したモバイル端末(もうこれをPCという言葉に当てはめること自体が時代遅れな気がしますよね)などもあります。
PC上の環境も、Webブラウザ一つあれば「ウェブを見る」「期末レポートを書く」「ゲームをする」「口座の照会をする」と、全てできる時代なんですよね。
ユーザにとってデータやプログラムがローカルにあるかどうかなど問題ではないのです。
……そのうち気にするようになると思いますけどね。
セキュリティ意識がもっと高くなれば。
それはまだ先の話です。