Google Chrome、速いし軽いし、第一印象はかなり良いのですが、オープンソースじゃないですよね、これ。
各所でオープンソースとして紹介されていますが。
例を挙げると、
そしてこのブラウザプロジェクトがオープンソースなのも見逃せないですよね。安心感があります。
Google Chromeでぐっときたポイントいろいろ | IDEA*IDEA
今回紹介するオープンソース・ソフトウェアはGoogle Chrome、Google製のWebブラウザだ。
開発者なら試すべし!魅惑のGoogleブラウザChromeのベース「Chromium」|オープンソース・ソフトウェア、ITニュースを毎日紹介するエンジニア、デザイナー向けブログ
そして本家でも。
そして今日、私たち発表するのが、新しいオープンソースブラウザのベータ版である Google Chrome です。
Google Chrome
しかし、ライセンスを読んでみると、
10.2 ユーザーは、本ソフトウェアまたはその一部のコピー、修正、その二次的著作物の作成、リバースエンジニア、もしくはデコンパイルを行い、またはその他の方法によりそのソースコードの抽出を試みてはならず、第三者にもかかる行為を認めてはならないものとします。ただし、それが法律により明示的に許可もしくは要求されている場合、または Google から書面により明確な許可を受けた場合は除きます。
10.3 Google から書面により明示的に許可されている場合を除き、ユーザーは、ソフトウェアを利用する権利を譲渡すること (またはサブライセンスを供与すること)、ソフトウェアを使用する権利に関する担保権を供与すること、あるいはソフトウェアを利用する権利の一部を移譲することはできません。
Chrome Browser
オープンソースのライセンスじゃないですね。
第一、現在のところソースが公開されているのは Google Chrome のベースとなっている Chromium だけです。
Chromium is the open-source project behind Google Chrome.
The Chromium Projects
Chromium のプロジェクトページを見る限り、Google Chrome とは別のソフトとして説明しているように見えます。
別に Google Chrome がクローズドソースだからといって何も問題はないのです。Chromium は (修正)BSD ライセンスのオープンソースソフトですから。
The Chromium software and sample code developed by Google is licensed under the BSD license.
The Chromium Projects
どこかに明示的に修正BSDライセンスであることを明記した箇所があったと思いますが、見落としました。
とにかく、Google Chrome はライセンス的に何も違反はしてませんが、オープンソースって宣伝するのはいかがなものかと思うのですよね。
まあでも優秀なフリーソフトであることには間違いがないので、今後が楽しみではあります。