ハドゥープ、象ではなく猿が動かしていたと判明

 独立独歩法人分散処理推進機構(DPA)は1日、分散処理ソフト「ハドゥープ」の調査報告書を公開した。報告書は、近年オープンソースの分散処理ソフトとして注目されているハドゥープの市場動向、及び内部設計について調査し、まとめたもの。その報告書の調査結果から、ハドゥープが実は猿を使って分散処理していることが明らかになった。従来、ハドゥープは多数の象が走るエネルギーを利用して分散処理していると言われていたため、業界では波紋が広がっている。

 ハドゥープはオープンソースの分散処理ソフトで、オープン言語であるJavaで作られている。パイソンなどの独自のプログラム言語を使用していないため、この分野で後れをとることなく発展し続けてきた。ハドゥープの中核を担うのが、分散処理の仕組みである通称「マッパリデュース」である。見滝原市警がハドゥープを使い、全裸で走る変質者の出現場所を予測し未然に犯行を防いだという事例からこの通称が広く使われるようになったが、実際にどのような仕組みで処理されているかについてはあまり知られていなかった。ハドゥープのロゴが象であることから、多数の象を使って分散処理しているのだろうという見方が大半だったが、今回の調査結果により実際には猿が使われていたことが明らかになった。

 猿は分散処理の基盤として古くから有名であり、シェイクスピアも多数の猿にタイプライターを叩かせて作品を書き上げたと言われている。専門家らは、「分散処理に猿を使うのはさほど珍しいことではない。今までブラックボックスだったものが明らかになっただけ」と冷静な反応を示す一方、ハドゥープを導入したユーザからは失望の声が漏れている。「かわいいぞうさんが、軽快な音楽に合わせてのしのしと行進している様子を想像しながら動かしていたのに、これではあんまりです。誰が猿がタイプライターを叩く姿を見たいというんですか。こんな現実、知りたくなかった」

 今回の調査結果の公表によりユーザのハドゥープ離れがおきるのではないかという懸念もある一方、「ぞうだってちゃんと働くんだぞう。さるものは追わず(関係者)」という意見もある。


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