とびきりのハッカーと同じチームで仕事をすることは福利厚生である

先日、社長の moriyoshi と一緒にある案件を行っていました。
リリース直前の前夜、どうしても現在のライブラリでは技術的に不可能な問題が発覚しました。
入社して一ヶ月も経てば、仕事の場でmoriyoshiがどう動くのか大体わかるようになります。

「じゃあ作るしかないな」
「できそう?」

moriyoshiは答えません。次の答えはもう分かっていたので、私はmoriyoshiが作成しているであろうプラグインを組み込むことを想定したテストコードとそのデプロイ手順を確認します。

私がテストコードとデプロイの準備を整えた頃、moriyoshiはSlackに再び現れました。

「できた」

予想通りの答えでした。私はすぐさまプラグインリポジトリに取り込み、テストを実行し、デプロイ作業を実施しました。

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最近は、特に外資系ではどの会社も様々な福利厚生を用意しています。

Googleランチ育児休暇は有名ですし、マイクロソフト新型コロナウィルスに対応するため全従業員に12週間の有給休暇を付与するなど、世界に名だたる大企業は争うように手厚い福利厚生を提供することで人材の獲得に必死になっています。

しかし、どのような会社も、とびきりのハッカーと同じチームで仕事ができることを福利厚生として提供してはいません。

もちろん、上記の会社には優秀な社員がたくさんいるのは知っていますし、オープンコレクターだって別にそんなことを福利厚生として定義しているわけではありません。

ですが、金銭以外の報酬によって社員のロイヤリティを高めることが福利厚生であるならば、moriyoshiと一緒に仕事することは間違いなく自分が今まで経験した中で最高の福利厚生です。


オープンコレクターは、Joel Spolsky がソフトウェア開発者採用ガイドの中で言うところの、「頭が良く、物事を成し遂げる(p.95)」の集団です。オープンコレクターのメンバーは誰もが高い技術力とチーム同士の協力を惜しまない、本当に優秀なエンジニアの集まりです。

ソフトウェア開発者採用ガイド

ソフトウェア開発者採用ガイド

  • 作者:Joel Spolsky
  • 発売日: 2008/03/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

その中でも社長のmoriyoshiは正真正銘のハッカーであり、見栄えのいいパワポ資料を作ったり、世界を変える壮大な夢を描いて万人にそれを語ったりする代わりにコードを書くことで価値を示す、まさに「ハッカーと画家」から飛び出してきたような、とびきりのハッカーです。

一流のハッカーのそばにいて一緒に仕事をしながら学ぶことができるという福利厚生は、どんなにお金を積んでも買えるものではありません。


このような恵まれた環境で働くということに幸せを感じるとともに、いつか自分もそう思われるよう、努力を重ねていきたいと思っています。