ひらメソッドはいわば超精読です。
ソースコードをボトムアップ形式で読み進め、理解したことを全てドキュメント化するという手法ですから、「なんとなく読んだ気になった」ということがありません。
しかし、ふと「この手法だけでソースコードを読んでいいのだろうか」という疑問が頭に浮かびました。
ひらメソッドを使えば確かに一歩一歩確実に足を進めていくことができますが、これではよほど多くの時間をかけない限りソフト一つを読破することさえできません。
最近読んでいる「本を読む本」という本では、「難解な本はとにかく読み通すことだけを心がける」と書いてあります。
この考え方をコードリーディングに適用してみたら、どうなるのでしょう?
つまり、ひらメソッドでいう、一番ボトムの関数について「理解してドキュメント化する」というプロセスを飛ばすのです。
関数自体はf1()→f2()→……と読み進めていっても、一番底にある関数fn()は通し読みするだけで、また上の関数に戻ります。
とはいえ全く何も書かないと、「この関数読んだっけ?読まなかったっけ?」と混乱する事態に陥るのは間違いないので、wiki のページだけは作ります。
上記のようなやり方でも、ある程度の規模のオープンソースプロジェクトでしたら相当時間がかかると思いますが、オリジナルの手法に比べるとかなり短い時間で読破できるのではないでしょうか。
……と、色々仮説だけを論じてもあまり意味がないので、早速実践してみようかと思います。