Fedora 9 Beta適当インストールガイド(写真つき)

Fedora 9 Betaがリリースされたので早速VM上にインストールしました。

システム構成は以下の通りです。

OS Fedora 9 Beta
ハードディスク 10GB
メモリ 512MB
CPUコア数 2
VMWareバージョン 1.0.5

今回の注意点

今回の注意点をここにまとめておきました。

  • シェル画面からインストーラ画面に戻るときはCtrl+Alt+F6 (今まではF7)
  • パーティション構成を決定すると即座にフォーマットがはじまる(*重要*)

準備

まずはFedora9をDLしてきます。

http://fedoraproject.org/get-prerelease

私はネットワークインストールで実施しましたが、よくわからんという方はDVDをDLしてインストールすることをお薦めします。

インストール手順

初期画面

「次」を押します。

ベータ版の警告

「とにかくインストールする」を押します。

新規インストールかアップグレードの選択

今回は「インストール」を選択し、「次」を押します。

ネットワーク設定

この辺から過去のバージョンと順番が変わってきます。

ここではデフォルトのまま「次」を押します。

タイムゾーンの選択

「次」を押します。

rootパスワードの設定

rootのパスワードを入力します。
6文字未満だとおそらく無条件に拒否されますが、そこさえクリアすれば後は色々文句言われつつも設定できます。

ディスク設定

今回の最重要ポイントです。

まず「システムを暗号化する」というチェックがついています。

これはデバイスを暗号化するための機能*1で、設定することにより

ハードディスク盗難による情報漏えいのリスクが減少します。

しかし起動の度に尋ねられるので、鬱陶しい方は設定しない方がいいでしょう。

……どうなっても知りませんが。

チェックしたままで「次」を押すと、暗号化デバイス用のパスフレーズの入力を求められます。

当たり前ですが他のパスワードと別のフレーズに(できればより強固に)して下さい。

パスフレーズを入力し、「OK」を押すともう一つ確認を求められます。

今まではこの先に進んでも戻ることができましたが、今回は進んだが最後、ディスクはフォーマットされ戻ることはできません。
覚悟ができたら「変更をディスクに書き込む」を押します。

フォーマットが始まります。

パッケージ選択

ベータ版だからでしょうか、「Additional Fedora Software」はチェックして進もうとしてもできません。

ここではデフォルトのまま「次」を押します。

ここでも「次」を押しますとそのままインストールを開始します。

お茶をすすりながら待ちます。

インストール終了

「再起動」を押します。

初期設定手順(firstboot)

暗号化デバイスの認証

この画面になったら、暗号化デバイス用のパスフレーズを入力します。

これは毎回のブート時に行われます。

firstboot初期画面

どうみても任天堂なfirstbootですが、気にせず「進む」を押します。

ライセンス情報

「進む」を押します。

ユーザ作成

必要なユーザを作成し、「進む」を押します。

ハードウェアプロフィール送信

君は素早いバグ修正の手助けをするためにハードウェアの情報を送信してもいいし、送信せずに「終了」を押すのも自由だ。

……え?これで終わり?

インストーラやfirstbootでは、SELinuxの設定もなければファイアウォールの設定もありません。

参考:デフォルトでインストールされるパッケージ

参考情報として、どのようなパッケージが選択されているかをリストアップします。

大項目 小項目 デフォルトでインストール
デスクトップ環境 GNOME
KDE
アプリケーション オフィス/生産性
エディタ
グラフィカルインターネット
グラフィクス
ゲームと娯楽
サウンドとビデオ
テキストベースのインターネット
技術系と科学系
教育用ソフトウェア
著作と発行
開発 Fedora Eclipse
Fedora Packager
GNOME ソフトウェア開発
Java 開発
KDE ソフトウェア開発
Ruby
Xソフトウェア開発
ウェブ開発
開発ツール
開発ライブラリ
サーバー DNSネームサーバー
FTPサーバー
MySQLデータベース
PostgreSQLデータベース
Webサーバー
Windowsファイルサーバー
サーバー設定ツール
ニュースサーバー
ネットワークサーバー
メールサーバー
印刷サポート
ベースシステム Java
X Window System
システムツール
ダイヤルアップネットワークサポート
ハードウェアサポート
フォント
ベース
レガシーなフォント
仮想化
管理ツール
言語 省略 日本語のみ○

*1:dm-cryptで実装されている