エンジニアがプロジェクトがオンスケであると嘘をつき続けるゲームは盛り上がった pic.twitter.com/aWkKIPtAAS
— Yoshifumi Yamaguchi (@ymotongpoo) 2017年7月30日
@ryushi さんの主催で仲間内で集まってボードゲーム・カードゲームで盛り上がったのですが、その中で @tokoroten が持ってきた「Not My Fault!」というカードゲームが非常に衝撃的でした。
まず、背景設定がすごい。
残り30日で絶対に完成させなければいけないプロジェクトに、プレイヤー達はプロジェクトメンバーとして参加しています。
進捗は絶対に遅れてはいけません。
もし、プロジェクトの進捗が報告されていたよりも進んでいないとしたら?
それはもちろん、進捗を過大報告したヤツの責任です。
監査を入れて、そいつを追い詰めよう!
というのがゲームの設定です。
これを読んで、「あー、そういうのあるよねー」と共感したり、「あー、そんなことあったわ」と遠い目をしたり、「あー、今まさにそんな状況だわ」と暗くなったりということが少しでもあれば、このゲームを手に取ってみるといいと思います。
ゲーム自体はすごくシンプルです。
複数人でプレイし、山札を中心に円になって座ります。
最初に一番目の人が一枚目を引いて、自分の作業の「本当の進捗」を確認します。
その後、自分の目の前の場にカードを伏せて置き、「進捗」を報告します。
二番目以降の人は二つのアクションを取ることができます。
一つは前の人と同様に山札を引き、自分の前に伏せて「進捗」を報告する、もう一つは今までの進捗を「監査」することです。
監査した結果、「本当の進捗」が「今まで報告された進捗」よりも低かったら、前の手番の人は責任を取らされます。
逆に、「本当の進捗」が今まで報告された進捗通りだったら、監査を要請した人は責任を取らされます。
通常は二回責任を取らされるとクビですが、ルールによっては一発でクビ(つまりゲームから退場)することもあります。
誰かが責任を取ったら1ラウンド終了です。
この「進捗カード」は0から6までの数字が振られています。
「本当の進捗」というのは、今まで伏せられた全プレイヤーのカードの合計の数字となります。
例えば、場に0、5、3、1が伏せられていたら、本当の進捗は9となります。
そして、報告する「進捗」ですが、絶対にマイルストーン通りの進捗報告をしなければなりません。
当たり前ですよね?30日で完成するプロジェクトに進捗の遅れなど許されないのですから。
このマイルストーンは、最初がいきなり5日です。
つまり、最初のプレイヤーは、0-6までしかないカードのうちランダムに引いた1枚のみを場に伏せて、「5」と言わなければいけないのです。
しかし、このプロジェクトのプロマネはとても有能かつ広い心の持ち主でした。
どのプロジェクトメンバーも、一度だけなら進捗の遅れを報告しても許されます。
つまり、本来「5」と報告しなければいけないところを、「1」と言っても許されるのです。
二度目は当然ありません。
他にいくつかルールがありますが、基本はこのような感じのルールです。
ルールを見てピンと来た人がいると思いますが、これは要するにトランプのダウトの変形です。
嘘の数字を言って場にカードを伏せ、他のプレイヤーがダウトと宣言して嘘だったら宣言した人の勝ち、本当だったら宣言した人の負け、というのと何ら違いはありません。
このゲームの本当の楽しみ方は、炎上プロジェクトに入った気分になって盛り上がることです!
全く進んでいないのに進捗報告で「オンスケです」と自信満々に報告し、進捗遅れを使う場合は「すいません、ちょっと体調不良で…」などと言い訳する。
監査する場合は「ちょっと進捗報告おかしいんじゃないのかね、君?」と問い詰め、退場することになった場合は「一身上の都合で退職します。今までお世話になりました」と挨拶する。
どう考えてもこんなデスマ案件抜けた方が幸せだろ
要は、「ゲームの勝ち負けよりワイワイ盛り上がって楽しむ」ためのゲームです。
楽しみ方が大分ニッチではありますが、我々のような一部の業界の人にはドンピシャ間違いなしです。
今回はお酒なしでプレイしていましたがそれでも大盛り上がりでした。
飲みながら気軽に楽しむのが一番いいと思います。
私達がプレイしたときは、大体こんな感じのプレイ風景でした。
not my fault、最高だった。
— ところてん (@tokoroten) 2017年7月30日
「すいません、体調が悪くて進捗が1しかありませんでした」
「私は優秀なので、当然オンスケです」
「ところてんくん、きみ進捗ごまかしてるよね」
「いえいえ、過少申告をしていたので実際オンスケ」https://t.co/HBxHdMzmbg
not my faultの謎リプレイ
— ところてん (@tokoroten) 2017年7月30日
「プロジェクトはオンスケです」
「山口さんが進捗を過大報告している疑いがあります。プロジェクト監査をしてください」
「ニ徹して進捗をオンスケに戻しています」
「チームの和を乱してしまい、大変申し訳ありません。本日をもって退職いたします。」
値段は900円(Amazon価格)と大変リーズナブルです。トランプサイズのカードゲームなので持ち運びにも便利です。
是非一度、エンジニア仲間同士でも、プロジェクトチームのメンバーでもいいので、一緒にやってみてください。
作者さんの紹介ページでは作者さんのAmazonアフィリエイトリンクも貼ってますので、そちらから購入してあげましょう。