第8回The Economist読む隊感想

http://ecotai.g.hatena.ne.jp/keyword/%5B%E7%AC%AC8%E5%9B%9E%5D

基本情報は上記参照。

Face value(Shai Agassi, Better Place)

要約

Better Place という、電気自動車のためのバッテリー供給システムを提供するベンチャー企業がある。2007年にShai Agassi氏によって立ち上げられたこの会社は、従来の電気自動車業界になかった新しいビジネスコンセプトを2つ持っている。一つはバッテリー交換ステーションである。従来の電気自動車はバッテリーを充電することによってのみ電力を回復することができたが、これには充電に時間がかかるという欠点があった。Better Placeは予め用意しておいた充電済みバッテリーと交換することで、車は本の2分ほどのうちに再び100km以上の距離を走行できるようになる。このバッテリー交換ステーションを高速道路の要所に設置することで、遠距離移動の際のタイムロスを極力減らす事ができる。もう一つは携帯電話のビジネスモデルである。車を極めて安く販売し、バッテリーを充電するときに料金を上乗せすることで車代を回収する。Better Placeはこの2つのビジネスコンセプトを武器に、イスラエルを初めとした先進諸国に短期間で展開しようとしている。

CEOのShai Agassi氏は電気自動車業界では新参であるが、ソフトウェア業界では営業として著名な存在だった。大学卒業後いくつかの起業を行い、2001年より数年間SAPに勤務していたが、2007年に独立、Better Placeを立ち上げた。

彼のビジネスモデルに対する批判もある。例えば、顧客はバッテリーを交換するより自宅で充電したいのではないかということや、バッテリー交換ステーションの建設費用が高いのでビジネスにならないのではという批判である。Agassi氏は、それらの発言は既得検疫保持のためのものだとし、そういう批判があることこそ自分のビジネスモデルが正しいということの証明だと語る。

Agassi氏の発言を引用して話は締めくくられる。

「ベタープレイスは成功する。世界が資源依存から脱却する実現的な案を他に知らないからね。」

感想

「○○はダメだよ。なぜなら……」

と、色々と最もな理屈を並べて批判する人はたくさんいます。電気自動車で言えば、

「電気自動車はダメだよ。なぜなら充電にものすごく時間かかるし、高いからね」

となります。この「ダメ」な部分を商売にしてしまう人はなかなかいません。

そういう意味で、今回の話は色々と応用がききそうな話だと思いました。

Politics this week

  • 6パラグラフで詰まってえらい迷惑かけた……。

Manet, Monet, money

http://www.amazon.co.jp/gp/product/3791339710

の、ブックレビュー。
id:pho が読み終えていたので、彼のトークを聞くことに。
やっぱりステータスのために高い絵を買うというのは、私の感覚からはわからないですね。

メンバーから聞いた話ですが、なんでも社長さんとつき合うような仕事してた若い人が、その社長さんがさんざん絵を買ってるのを見ているうちに、自分もどうしても欲しくなった絵があって買ってしまったとかなんとか。

危険過ぎますが、逆に利用すれば面白いこともできそうです。

例えば有機合成の実験が好きで好きでしょうがない人のそばに学生をつけておけば、知らず知らずのうちにその学生も有機合成が好きになってるかもしれないというように。

全体感想

スポーツは覚えたてより少し慣れてきてからの方がケガしやすいといいますが、今回の私がまさにそんな状態でした。ちょびっと読めるようになったからといって油断してたら、いざ皆に説明しようとすると言葉に詰まったり、誤読したりと散々。

やっぱ世の中そんな甘くないです。