- 出版社/メーカー: スパイク
- 発売日: 2009/12/10
- メディア: Video Game
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非常に面白いノベルゲームでした。
脱出ゲームというシステムがストーリーと見事に融合していて、無駄がないです。
もしゲームに興味を持ち、そして私の言葉を信じてくれるなら、以下の感想文も読まずに完全に情報遮断してプレイすることをお薦めします。
ネタバレには十分配慮しているつもりですが、ある程度の先入観を与えてしまうことは否定できませんから。
ストーリー
ひぐらしや Ever17 を楽しめた人なら十分楽しめます。
逆に、ひぐらしや Ever17 が面白くなかったという人はあまり楽しめないかもしれません。
ディレクターは Ever17 と同じ打越鋼太郎ですが、さすがに Ever17 が発売されてから7年も経過し、他の作品を何本も出しているだけあって、内容ははるかに洗練されています。
ラノベ的な雰囲気に抵抗がなかったり、「シックス・センス」のような映画が好きだったり、「デスノート」みたいな話が嫌いじゃなければ楽しめると思います。
ド派手な戦闘みたいなものはないし、いわゆるギャルゲー的な恋愛要素は(ほとんど)ないし、家族みんなで楽しめるような心温まるハートフルなストーリーもなければスポ根的展開もないのでそういうのを期待する人には不向きです。
システム
脱出ゲームがついているのがこの作品の特徴ですが、基本的におまけみたいなもので、難易度は低いです。
ゲームの構造上、何度も同じ脱出イベントをクリアしなければいけないのでその点でのストレスは否定できません。
ただこの「脱出ゲーム」そのものが、細かなゲームシステムの特徴まで全てひっくるめてストーリーに関わっているので特に不満はありませんでした。
雑感
このゲームが話題沸騰の名作になるかというと、そうはならないでしょう。
初めて Ever17 をプレイしたときは、ネタバレを知っていたにも関わらず非常に興奮したのに対し、999 はそこまでのインパクトを与えませんでした。また、ひぐらしは「バッドエンド」の展開がどれもユニークでインパクトの強いものでしたが、999 にはそれがなく、基本の流れは同じで、わりと淡々としています。端的に言って地味です。
でも話は非常に洗練されていて完成度が高いと思いますので、ちょっと興味があるのであれば手にとって損はしないです。
おすすめはメモをとってのプレイ。
ストーリーを進めながら、思ったことをつらつらとメモしていきながらプレイするんです。
脱出イベントの繰り返しクリアは楽になりますし、全てクリアした後にメモを読み返すと楽しさが倍増します。
参考までに、私がとったプレイメモを紹介します(過去記事へのリンク)。
こちらはネタバレが多分に含まれていますのでご注意ください。
といっても序盤〜中盤までの内容しかアップロードしていませんし、今後更新することはないので真相が書かれているということはありません。
ちょっとだけ雰囲気を味わいたいという方だけ見てください。
ちなみに今手元にあるプレイメモは(13)まであり、行数は2700行ほどです。
多分普通にプレイする人の倍ぐらい時間かかってます。
おすすめ攻略ルート(攻略に関するネタバレあり注意)
蛇足かもしれませんが、おすすめ攻略ルートを(序盤〜中盤のみ)。
数字はやっていればわかります。
- 4→8→6
- 5→7→1
- 4→3→2
これで、3つのバッドエンドが埋まります。