2018年冬休み: 自然言語処理の本5冊読んだ

自然言語処理の本を5冊ほど読みました。


自然言語処理の基本と技術

自然言語処理の基本と技術

自然言語処理の技術概要から、ユースケースの紹介まで、この分野における基本的な内容をざっと押さえることができました。
数式や技術的に難解な話はなく、さっと読める本でした。
最初のとっかかりとしてとてもいい本です。
非技術者や、少しだけこの分野をかじっておきたい別分野の技術者ならこれ一冊読めば十分かと思います。


自然言語処理 (放送大学教材)

自然言語処理 (放送大学教材)

こちらも入門レベルの本ですが、「自然言語処理の基本と技術」とは異なり、もう少し技術寄りに特化した内容です。
その代わり、扱う技術分野が幅広く、文字コード言語学分野の話も出てきて、どういう知識が必要なのかを理解するのに役立ちました。
この分野の基本的な知識インデックスを頭に入れたければ上記の本と合わせてこの本まで読めば十分だと思います。


言語処理のための機械学習入門 (自然言語処理シリーズ)

言語処理のための機械学習入門 (自然言語処理シリーズ)

数式も出てきて、実際に手を動かして学ぶ必要のある本です。先の2冊が概要の把握レベルの本であれば、こちらは技術書としての入門書になります。
この本の演習問題では「〜を作れ」といった記述しかなく、おそらく机上レベルでの作成を意図しているのでしょうが、今は scikit-learn という便利なツールがあるため、実際に手を動かしてモデルを作って試しながら読んでました。


入門 自然言語処理

入門 自然言語処理

NLTKは既に古いと chezou さんにアドバイスを受けたし、内容も前半部分はPythonの基礎の話や文字列処理やトークナイズの話(つまり、既に自分が理解済みの内容)だし、後半の話も他の書籍で読める内容の上、付録以外は英語ベースの話のため、私の今の興味から外れている内容でした。
ざっと目を通した程度です。
英語の解析をする必要が出てきたら読むかもしれません。


文脈解析- 述語項構造・照応・談話構造の解析 - (自然言語処理シリーズ)

文脈解析- 述語項構造・照応・談話構造の解析 - (自然言語処理シリーズ)

サブタイトルの通り、述語項構造、照応、談話構造の解析に特化した内容です。ほぼ読み物で、演習問題等もなく、これ一冊で何かできるというような内容ではないです。