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恐山で一泊してきた

注意:この記事には大変想像力を刺激する画像が含まれています。あなたはこの画像を見てあらぬものを想像してもいいし、ただの写真として無感動に見ることもできます。


というわけで、前回書いた通り、恐山を別枠で紹介します。
恐山、イタコの話だの祟られるだのやたらとオカルトネタで持ち上げられるこの山ですが、もともとは「うそり山」から来ているそうで、これはアイヌ語で「入江」「湾」などの意味があるそうです*1。実際、恐山の中にあるカルデラ湖は宇曽利湖と呼ばれています。全く、誰が「恐」なんて物騒な名前にしたんだか……。


宇曽利湖のほとりにある菩提寺というお寺は曹洞宗なのですが、さらに昔から山岳信仰の対象だったようで、「山」は霊魂の帰る場所だと考えられていた(いる)ようです。かつて私は木曽御岳山の山頂で1ヶ月ほど働いていたことがあるのですが、あの山も山岳信仰の対象とされていて、毎日のように参拝客で賑わっていました。日本と山岳信仰というのは切っても切り離せないものなのだなあとあらためて感じます。

この辺の話はwikipediaでも読んでください。


能書きばかりで退屈でしょうから写真紹介といきましょう。

霊場

まずは入り口。入山料が500円かかります。

本堂。ここまでは普通のお寺ですが、左手には……。

シューシューという音と硫黄の匂い。ここが活火山であることがよくわかります。

遠くを見ると結構きれいなんですけど、足元を見ると……。

石には人の名前が書いてます。どんな人の名前かって? 聞かない方が幸せですよ。

いちいち説明するのも野暮なので、画像だけを並べることにしましょう。

全部を見たい人は私のフォトライフを直接見てください。

さて、地獄を抜けるとそこは「極楽浜」です。恐山には地獄と極楽があるんだそうです。

硫黄がたっぷり流れ込んでいて、生物の存在を全く感じさせない湖です。wikipediaによればphは3.5もあるそうなのですが、こんなところでもウグイが棲んでいるのが驚きです。実際に動いているのを確認しました。

宿坊

建物

さて、宿泊先のお寺ですが、曹洞宗といえば禅宗、さぞかし慎ましやかな寝所をお借りできるのかと思いきや……。

入り口からしてめちゃくちゃ豪勢です。

部屋は多分3-4人は泊まれるぐらい広いです。

風呂

浴場も非常にきれいで広い。

この大浴場が実質貸切状態で使えてました。

さらに外風呂もあります。

暗い中霊場を通るのは色々と怖いですが、夜も入れます。

写真暗くてすいません。

食事

お風呂の後は食事にしましょう。

夕食・朝食ともに精進料理ですが、非常に豪勢です。

まずは夕食から。


  • キノコの味噌汁
  • キノコのおろしポン酢(的なもの)
  • きんぴらごぼう
  • 山菜にゅうめん
  • ゴマ豆腐
  • 野菜の煮物
  • 野菜の天ぷら
  • デザートにオレンジ、リンゴ、ねり梅

次は朝食。


  • 豆腐とワカメの味噌汁
  • 山菜
  • なます
  • 昆布
  • 切干大根
  • のり
  • デザートにトマト、すいか、キウイ

どれもメチャクチャおいしいです。

諸注意

ホテルじゃないです。宿坊です。
色々と制約があります。
どれも大したものではありませんが、知らないと面食らうので知っておいた方が無難です。

  • 食事の際は浴衣禁止。自分の服でくること
  • 食事の際は簡単な「お祈り」をします
    • 「自分はこの食べ物を食べる資格があるか」という内容の文句にはちょっとドキッとさせられます
  • 食事中はお酒禁止!
    • しかし食事中以外の飲酒はOKだし、ビールの自販機もあったりします
  • 夕食のときに使った箸は持ち帰り、明朝の朝食に使う
    • おみやげにくれます
  • 10時消灯
    • これも、自室に関しては制限がありません
  • 朝は6時半にお寺の本堂に集合し、「朝のお勤め」をする
    • お経を唱えたり焼香したりします
料金

1泊2食つき12,000円。

あれだけぜいたくさせてもらえてこの値段は破格と言えます。アクセスの不便さがなければ万人におすすめできます。

アクセス

下北ナビを見てください。青森から電車で2時間、そこからさらにバスで45分です。めちゃ遠いです。

その他
  • テレビとかはないです。コンビニとかもないです。カラオケももちろんありません。でも、そういうのに興味ない人にとっては天国です。
  • 恐山限定みやげが売ってます。(葛湯とせんべい)
  • お寺の人たちは本当にいい人たちです。「私は霊なんて見たことないからわかりません」とか普通に言ってますのでオカルト的なのに弱い人でも安心できます。
  • 一泊して風呂に入りまくってると体中硫黄臭くなります。丸1日とれなかった……。

感想

ネタでなく、本当にいいところです。
天気がいいと宇曽利湖もきれいだし、交通の便が悪いこともあって観光客でいっぱいということもありません。7月とかのお祭りの時期を外せば、あの豪華な宿が貸切状態です。(私のときは、私含めて3組でした)
時間に余裕がある方には是非一度訪れてほしいところだと思います。


とはいってもやはり霊山なので、お寺の方と死者の方には最低限の敬意を払った方がいいと思いますよ!

*1:http://www.mutsu-kanko.jp/guide/miru_01.html