一応は画家夫婦の展示なのですが、絵そのものよりも二人の生涯の方が興味深かったです。
モディリアーニ:病弱。あれこれと女を変えたあげく一回り以上下の女の子に落ち着くが病死。享年35。
ジャンヌ:18のときに30越えのおっさんと同棲して子をもうけるが、旦那が病死したことを受け、飛び降り自殺。享年21だか22。既に娘が一人いて、さらに妊娠何ヶ月かだった。
とりあえずジャンヌには腹立ちますね。
「なんで子供残して死ぬんだよ!」って。
普通に育児放棄なのですが、展示会の説明を見るとこれが「悲劇」とかなんとか書いているのですが、変に美化されてるあたりが余計に腹立たしい。
まあ画家としては才女だったそうですから、感性が普通の人と違うのかもしれませんが。
私は普通の才能で結構ですから、少なくとも子供に迷惑をかける生き方はしたくないものです。
さて、モディリアーニの絵を見ると、これが意外と面白い。
モディリアーニは「人の内面を描き出す」のが特徴らしいです。
似顔絵描きみたいですね。
で、モディリアーニの絵を見ると、なんかみんな不機嫌そうというか…性格悪そう?
モディリアーニのつきあった女性の絵もあるのですが、あまり美しくありません。
晩年の頃のジャンヌの絵だけが、非常に柔和な表情をしています。
幼い頃から何度も病気で死にかけていて、自分がそう長生きできないと感じていたのでしょうか、どことなく世の中全体を空虚にとらえてる感じがします。
ぶっちゃけ暗いですが、そこに面白さがありますね。
この展示会、土曜の昼に行っても結構空いていたので、興味がある人は一度行ってみて下さい。