今日のLinus・その7: Linus、Jobsを語る

Linus が Jobs に呼ばれて一緒にデスクトップOS市場を変えよう云々とか勧誘されたときの話です。

MachはあまりいいOSじゃないというぼくの意見を、ジョブズはまったく
理解できないようだった。
正直言って、あんなのはくそだ。
設計段階で、間違えられるところは全部間違えている。
そのうえ、他ではやらないオリジナルのミスまでいくつかある。

(それが僕には楽しかったから、p227)

相変わらず言いたい放題です。
原文が気になりますね。

あれ、ところで Darwin のライセンスってなんでしたっけ?
APSL になるのかな?

……ああ、やっぱり APSL ですね。
http://www.opensource.apple.com/darwinsource/10.5.2/
それにしてもライセンスの表記が APSL と Other しかないとは……。
アバウトすぎです。


まあそれはともかく、言いたい放題の Linus ですが、一応自分が
ものすごく Linux に肩入れしてることは自覚してます。
同時に、議論相手の Avie *1は経歴の通り Mach びいきであることも理解していたようで、
話が平行線となっていたのも仕方ないと思っていたようです。


で、Linus の Jobs 評に戻ります。

ジョブズジョブズなのだ。まったく新聞が書いている通りの人物だった。
彼にとって関心があるのは、自分の目標だけ――
わけてもマーケティングのことなのだ。

(それが僕には楽しかったから、p228-229)

と、まあ概ね他の本等に書いてある通りの人物のようですね、ジョブスさんは。

Linus は技術的なことにしか興味がないので、Mac の市場シェアなんて
興味ねーよと言わんばかりだったようですが、
どうも Jobs にはそれが驚きのようでした。

で、Jobs とは考え方、興味の方向がまるで違う Linus ですが……。

彼の言ったことのほとんどには賛成できなかったけれど、なんとなく
憎めない人物だと思った。

(それが僕には楽しかったから、p229)

意外と高評価。

Linus という人は、価値観や考えの不一致と人の好き嫌いの概念が
別々に存在している人のようですね。

ある意味人間できてるとも言えます。

ある意味。

*1:[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%86%E3%83%90%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%B3:title]