The Economist読む隊まとめ2009年4月号

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トピック

Face Value

第4回
  • FirstGroupの話。
  • 読んだときは「うまく官をたらしこんでるな」という印象が強かったけど、よく考えればこの会社もキッコーマンと同じ、異国の文化を支える事業をしているわけで、そう考えるとすごい会社なのだなと思う。
第5回
  • キッコーマン。本当に素晴らしい話。今月の一押し。
  • 日本を飛び出し、世界を知り、おそらく危機感を抱いたことと思う。しかしそこで「日本はだめだ」なんて叫ぶことなく(いや叫んだかもしれないけど)日本の自分の会社を変え、さらには世界の食文化まで変えてしまった。
    • 向上心もなくコードも書こうとしない人でもコメントはできるし、こうするべきだとかああするべきだとか、そうしちゃいけないとか言うこともできるけど、結局はそういった声は問題にならない。唯一重要なものはコードなんだ。by Linus
第6回
  • Zappos.com。
  • 企業文化の醸成に力を注いでることにフォーカスされてる。とても面白そうな会社。
  • でも、この「企業文化」という部分に力を注いでる会社はこのFace Valueの中でもたくさん出てくる。
    • 例えば第2回登場のAirAsiaのTony Fernandesは組織の階層化を徹底的に避けようとしている。そして実際に社長自ら一従業員として働く時間を設けるなどしている。
    • 第5回のキッコーマン茂木会長は権限委譲を徹底的に行った。中央集権化を避けて現地法人に任せるだけでなく、一族外の人間を社長に据えることで会長自ら家族経営の幕を下ろし、一族外の人間へ権限を委譲した。
    • 第7回のFiat, Sergio Marchionneは時代遅れの管理職やエグゼクティブを徹底的に排除し、代わりに素早く動き、オープンな性格の若手をその席に座らせた。
    • そしてこのZappos の Tony Hsiehも、twitterを社員に使わせるという一見パフォーマンスじみた手法をとっているが、リストラのようなセンシティブな話題でさえ言論統制を強いていないようだった。それだけ社員を信頼しているし、社員もまた会社(というよりHsieh氏)を信用している、そういう文化ができているのだろう。

Politics

  • 特に印象に残ったのは南アフリカかな。総選挙あったし。
  • 総選挙といえばインドもそうか……。
  • キューバやベネズエラといった、非ステイツのアメリカ情勢も色々あった。
  • Politics読んでると、以前よりも格段に日本の政治がよく見えるからある意味大変精神衛生上よろしい読み物かもしれない。
  • それにしてもやはりアメリカがすごいと思うのは、結構一介の議員(といっても大物なんだろうけど)などが、大統領の代理として他国を訪問していること。
    • 第5回では特使Richard Holbrooke氏がアフガニスタンやパキスタンを訪問しているが、この人は元々外交官だったらしいのでこれは分かる(日本でもやってるだろうし)
    • 同じく第5回では、米国議員がオバマ大統領の代理としてキューバを訪問している。日本じゃなかなか見られない光景。

今月の一押し

  • なんといっても第5回Face Value、キッコーマンの話。これは和訳も出てるしそちらを読んでもいいかもしれない。