数学ガール フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)
- 作者: 結城浩
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 35人 クリック: 441回
- この商品を含むブログ (259件) を見る
前回の感想からえらい間が空いてしまいましたが、2巻目です。
典型的な妹キャラのユーリが登場し、ますますよくわからない萌え路線を突っ走っていますが内容は硬派です。
サブタイトルが示す通り、この巻ではフェルマーの最終定理の一部を証明します。数論・群論・背理法などがテーマとして挙げられていますが、内容は非常にとっつきやすいと感じました。
新キャラのユーリが、あまり数学に詳しくない中学生ということなので、内容も中学生ぐらいの数学の知識でわかるようになっています。
もっとも、id:d_pressure は私と全く逆の感想を抱いたようで、こちらの方が難しいと言っていますが……。
フェルマーの方は割と初等的な道具だけで議論できるからこそ、閃きが要求されるという点で難しいと思う。
http://h.hatena.ne.jp/d_pressure/9234086175188453556
前巻で多用されてたような高度な道具ほど案外使い道が限られてるから、道具さえ知ってれば方針立てるのも解くのもそれほど困難ではないと感じる。
私はこの本がとてもお気に入りで、どのくらい気に入ったかというと、wikipediaにページ作ってしまったぐらいです。
個人的には、「入門書」の書き方というのは多彩な切り口があっていいと思うのです。
特に数学のような、一般人が手を出しづらいジャンルならなおさら。
Wikipedia
上記の感想書いたのがもう3ヶ月近く前になるのですが、なんでこんな間空けて感想アップしたかというと、wikipediaで「数学ガール」のページを作ってたからです。
今回とてもいい本に出会ったので、単なる感想だけじゃなくて行動でお礼の気持ちを述べたかったんですよね。
丁度wikipediaにページがなかったので(過去に一回削除されていたようですが)、一丁やってみるかということで書いてみました。
初のwikipedia編集で色々と大変でしたが*1、なんとかなりました。(後でどこからかクレームが飛ぶかもしれませんが)
id:kany1120に「変態的」とまで言われた詳細なキャラ紹介もこのページの魅力の一つではありますが*2、個人的に一番価値があると思っているのは数学トピックのリンク集です。本編で登場する用語で検索してもなかなか見つけにくいトピックなどもありますが、リンク集をたどれば一発です。
作成にあたり、id:d_pressure(英語記事へのリンク)、id:kany1120(翻訳版への言及部分の追加)、id:pho(スター)の協力をいただきました。ありがとうございます。
……とかかっこつけて書いておいて、いきなり削除人に削除申請されて削除されたらアホですね。偏見かもしれませんが、なんかwikipediaってそういう印象あります。違反・即・削除! みたいな。