第10回The Economist読む隊感想

http://ecotai.g.hatena.ne.jp/keyword/%5B%E7%AC%AC10%E5%9B%9E%5D

基本情報は上記参照。

Face value(Vittorio Colao, Vodafone)

全9パラグラフ。

P1

Vittorio Colao氏はVodafoneで働いていたが、RCS Media Groupで働くようになった。
しかし、いじめを受けた後Vodafoneに戻ってCEOになった。

P2

Vodafoneは12日、 AppleApp Store のような、コンテンツプロバイダやソフトウェアベンダがプロダクトを売ることができるプラットフォームを発表した。

P3

Colao氏の経歴
HBS → McKinsey → Omnitel Prontoの立ち上げ → Vodafone
彼がCEOになったのは、前々CEOが会社を買収しまくり、前CEOがそれを全然生かさなかったから、それをなんとかしてほしいというニーズがあったからで、別に革新的な何かを期待されてたわけじゃない。

P4

モバイル業界は特に先進国では急速に成熟化してきて、コストカットだけではやっていけなくなった。そこで、各社モバイルデータサービスという、さんざん期待されながら一向に花開かなかった市場に目を向け始めた。

P5

しかし各社がやろうとしたのは囲い込み戦略だった。そんな中Appleは"App Store"を引っ提げてやってきた。囲い込みではなく、誰でも参入できて商売できるようなプラットフォームを提供し、大成功したことを受けて、GoogleNokia、RIMなんかも動き始めた。

P6

そこでColao氏もn匹目のドジョウを狙うことにした。

P7

とはいえこの手の統合パッケージ戦略は上手くいった試しがない。

P8

しかしVodafoneの強みはサイズだ。提携会社と合わせて世界で10億契約数ある。

P9

成功は保証されてるわけではないが、Colao氏はそう簡単にはあきらめないことで有名だ。
果たしてコンテンツビジネスを展開しようとする業界と消費者は仲良くやれるのでしょうか?

感想
  • 大会社がピザパーティに遅れて乗り込んできてパイを食い漁ろうとするの図。
  • とはいえ、戦い方としては間違っていないはず。歴史上の策士や戦術家も、ほとんどの戦闘では正攻法で戦っていた(つまり数で優勢になるようにして戦った)と何かで読んだことあるし、正攻法で戦えるのならそうするのがいいのだろう。例えばベンチャーなどの、他に手がない会社にとっては裏技的やり方をせざるを得ないが、本来は誰だってそんなリスキーなことしたくないはず。
  • そう考えると大会社がベンチャーの真似事をして2番煎じ3番煎じを行うのも悪いやり方ではないか……。

Politics this week

  • A time of reckoning、ゴア氏の演説のタイトルにそんなんがあるようだが……?
  • The national pastime。国民的娯楽(=野球)。この場合は野球ではないけど。
  • Office politics。企業内政治ってこと。
  • ウクライナの内務大臣が泥酔してフランクフルトの空港で警察にとっ捕まったらしい。その後辞任したとか。どこの国も大して変わらんな。
  • グアテマラで、殺された弁護士がビデオを残してたとか。「これを見たとき、俺は既に死んでいるだろう…(中略)もし俺の身に何か起きているとしたら、それは全て政府がやったことだ! 頼む! 俺の仇を討ってくれ……」という内容かどうかは知らないけど。